2022 年 21 巻 1 号 p. 39-47
音声を聴きながら英語のテクストを読む指導(RWL)の効果は、過去何十年にもわたり、教授法、教育、心理学、心理言語学、言語学の観点から注目されてきている。特に最近は、第二言語習得研究の領域において、多くの支持が得られている。しかしながら、RWLがどのような仕組みで作用するのか、実際の言語使用においてどの時点でどのような影響を及ぼすのか、またそれがどのような結果をもたらすのかといった点については、明らかにされていない。本研究ノートでは、すでに発表されている研究成果を検証することにより、RWLが言語発達の特定の段階でどのように有効に作用し、言語学習を補助することになるのかを明らかにする。