土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
グラフ理論とコンパクト海洋モデルを用いた最適航路選定法の開発
内山 雄介黒澤 賢太小硲 大地多田 拓晃
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_1549-I_1554

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抄録

 本研究では,グラフ探索アルゴリズムの一つであるA*法をベースに,船速に影響を与える海流の効果と大圏距離を考慮したウェザールーティング(WR)計算モデルを開発した.WRモデルにより最短距離航路,最短時間航路,最小燃料消費航路を求め,いくつかの事例に適用することでその有用性についての評価を行った.また,内航船航路では瀬戸内海のような狭い海域を通過し,既存の海況予報データでは時空間解像度が低く,必ずしもWRに適さないという問題があるため,航行中の船舶上のパソコン等で簡易に計算できるように軽量化したWR用のコンパクト海洋モデルを構築し,その妥当性についても検討した.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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