土木学会論文集B2(海岸工学)
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論文
海洋レーダを用いた伊勢湾における津波の到来・副振動観測
渡久地 優藤井 智史日向 博文
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_1723-I_1728

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抄録
 2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震によって発生した津波が,伊勢湾に設置された海洋レーダで観測された.到来した津波により,120~140分,60~90分および30~40分の周期帯の副振動が湾内に発生していた.海洋レーダおよびLoomisの方法によってこれらの詳細な振動モードを解析した結果,120~140分および60~90分の周期帯の振動モードは湾全体に及ぶ振動であったが,30~40分の周期帯の振動モードは非常に複雑であり,湾内で局所的に振動を増幅させていたことが明らかとなった.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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