土木学会論文集B2(海岸工学)
Online ISSN : 1883-8944
Print ISSN : 1884-2399
ISSN-L : 1883-8944
論文
ISPH法による護岸前面洗掘現象の検討
三通田 脩人有川 太郎
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 72 巻 2 号 p. I_595-I_600

詳細
抄録

 海岸構造物は,津波による海岸侵食・構造物周りの洗掘により倒壊する可能性がある.津波による砂地盤洗掘を数値解析により再現を試みた例は少ない.砂地盤洗掘を再現するためには,複雑な水面変形の追跡ができ,砂移動を同時に解析できる数値モデルが必要である.そこで本研究では,高精度ISPH法を用いて大規模実験による護岸前面洗掘の再現計算を行った.その結果,第1波の波形及び流速を,高い計算精度で再現することができた.また,洗掘挙動の再現も可能であることを示した.

著者関連情報
© 2016 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top