日本海洋学会誌
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3次散乱までの水中輝度
杉森 康宏長谷美 達雄
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1971 年 27 巻 2 号 p. 73-80

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抄録

1次, 2次, 3次の水中散乱輝度の鉛直分布を, JERLOVの手法を用いて計算した. 数式の展開の次に実際の数値を代入して水中輝度を求めたが体積消散係数, 体積散乱係数は, この計算の範囲である表層域では一定とした.
また, 太陽光から分離した空光はすべて平行光線で, 鉛直方向のみに海面に入射するものとした.
計算の結果, 体積消散係数0.413m-1では表層域 (0~50m) の天頂方向で, 1次散乱輝度より2次散乱輝度の方が大きく出た. また, 3次散乱まで加えた全輝度は, 天頂方向で最大となり, 天底方向が中間値, 水平方向が最小となったが, これらは体積散乱係数の角度分布とよく一致していることがわかる.

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