日本海洋学会誌
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日本海南西部沿岸漁場における浮魚類と動物プランクトン出現の日々変化
小川 嘉彦中原 民男
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1981 年 36 巻 6 号 p. 275-285

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抄録

日本海の南西部沿岸水域で, 浮魚類 (主としてカタクチイワシ), 動物プランクトンおよび透明度の変化を, 1971年9.月16~21日の6日間追跡した. 調査期間中, 浮魚類の主要な餌料となるかいあし類の現存量および組成は, ほぼ一定のレベルにとどまっていたにもかかわらず, 浮魚魚群は西から東へ移動し, 漁場内の魚群量は著しく低下した. この期間, 漁場の水塊は西から東へ移動しており, 魚群の移動は水塊の交替に伴なって起ったと考えられる. 動物プランクトン沈殿量の日々の変化の状態も, 水塊の移動を指示している.

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