抄録
気泡塔のガスホールドアップに対する圧力の影響をガス分散器として用いた単一ノズルの内径およびガスの種類をN2とCO2に変化させて実験的に検討した.単一ノズルの内径が4.0mmの場合にはガスホールドアップに対する圧力の影響はガスの種類によらずほとんど認められなかった.単一ノズルの内径が1.4mmでN2を用いた場合には,ガスホールドアップは圧力とともに増加した.単一ノズルの内径が1.4mmでCO2を用いた場合には,ガスホールドアップは0.6MPa付近まで圧力と共に増加した,さらに圧力が上昇するとガスホールドアップは減少した.塔壁面での気泡の写真撮影および塔中心部での気泡頻度の測定を行い,前述の現象の原因について実験的に検討した.