2002 年 28 巻 6 号 p. 776-778
逆ミセルとインターカレータを利用して遺伝子変異を検出する新しい手法を開発した.逆ミセル中で起こるDNAのハイブリダイゼーション挙動を,インターカレータの結合シグナルとして追跡できることが明らかとなった.変異部位の異なる複数の遺伝子サンプル(20mer)のハイブリダイゼーション挙動を本手法で測定した結果,遺伝子変異の存在はインターカレーションの度合を大きく低下させることが判明した.本手法により,従来の逆ミセル法の10分の1の低濃度で,遺伝子の変異検出が可能となった.