2003 年 29 巻 1 号 p. 112-117
高速X線CTスキャナを利用して触媒流動層の分散器より0.6mの高さにおいて気泡の断層画像を得た.流動層には内径46mm,高さ1.5mのアクリル樹脂製のカラムを使用した.空気を流動化ガスとし,空塔ガス速度0.01–0.07ms− 1の範囲で測定を行った.得られた断層画像を使用して気泡の境界部の解析を行った.エマルション相の空隙率が気泡界面付近でどのように変化するか調べた.また,気泡形状を考慮した界面積を求め,気泡長さから球状を仮定して求められる気泡の界面積との比較を行った.その結果,気泡形状を考慮した界面積は気泡を球状と仮定して推算される界面積よりもかなり大きくなることがわかった.