リン酸イオンを吸着した焼成火山灰土壌の酸及びアルカリによる再生

三谷 知世; 古山 将樹; 柳田 友隆; 江 耀宗

doi:10.1252/kakoronbunshu.29.147

安全，環境，エネルギー

リン酸イオンを吸着した焼成火山灰土壌の酸及びアルカリによる再生

三谷知世, 古山将樹, 柳田友隆, 江耀宗

著者情報

ジャーナル認証あり

2003 年 29 巻 1 号 p. 147-149

DOI https://doi.org/10.1252/kakoronbunshu.29.147

詳細

抄録

リン酸イオンを吸着した焼成火山灰土壌を酸及びアルカリを用いて再生する方法について検討した．pH 0.5のH₂SO₄溶液及びpH 12のNaOH溶液によりほぼ100%リン酸を脱着できた．一方，pH 0.5のHCl溶液ではリン酸の脱着率は60%であった．pH 1.0のH₂SO₄溶液を用いて繰り返し再生を行ったところ，焼成土壌のPO₄-P吸着量は再生4回目までほぼ一定値に保たれた．pH 12のNaOH溶液では吸着量が最初の約15%まで低下した．焼成土壌の再生にはH₂SO₄溶液が適していることが分かった．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）