化学工学論文集
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材料工学,界面現象
発泡ポリスチレンを利用した液中乾燥法によるマイクロカプセルの調製と内部構造に及ぼす調製条件の影響
横山 泰田口 佳成田中 眞人
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2007 年 33 巻 4 号 p. 363-368

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抄録

廃棄発泡ポリスチレン(EPS)を原料とした,(W/O)/W′型複合エマルション系によるマイクロカプセル調製の可能性を検討した.マイクロカプセルの内部構造制御剤としてのグリセリン水溶液を内部水相に,発泡ポリスチレンの(R)-(+)-リモネン溶液を分散相に,ポリビニルアルコール(PVA)のエチレングリコール溶液を連続相にそれぞれ採用した.マイクロカプセル比表面積は,グリセリン水溶液濃度およびその添加量とともに増加した.また連続相のPVA濃度を増加させると,カプセル内部の微孔が微細化し,比表面積が増加することが明らかとなった.

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© 2007 公益社団法人 化学工学会
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