化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
熱工学
CO2冷凍サイクルを対象とした冷房成績係数および蒸発器の交換熱量に関する実験的検討
五十嵐 誠玉木 章吾藤井 優子松下 洋介青木 秀之三浦 隆利武 幸一郎浜野 秀光
著者情報
ジャーナル 認証あり

2008 年 34 巻 6 号 p. 566-570

詳細
抄録

本論文では,CO2冷凍サイクルを実験的に検討した.具体的には CO2質量流量,高圧側圧力および冷媒量が,冷房成績係数,蒸発器の交換熱量および圧縮機所要動力に及ぼす影響の検討を行った.その結果,CO2質量流量が増加するほど冷房成績係数は減少し,蒸発器の交換熱量は増加することを確認した.また,圧縮機回転数によらず,冷却器出口圧力が8.3 MPa近傍で冷房成績係数は極大を示した.冷却器出口圧力を測定することで冷房成績係数を向上させることが可能である.さらに,冷媒量によらず圧縮機所要動力は冷却器出口圧力に対して単調増加することがわかった.冷媒量の増加に対して冷房成績係数および蒸発器の交換熱量は増加した.

著者関連情報
© 2008 公益社団法人 化学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top