化学機械
Print ISSN : 0368-4784
乾燥收縮の研究
亀井 三郎桐栄 良三
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1952 年 16 巻 11 号 p. 372-377

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抄録

乾燥する材料の多くは乾燥收縮を起すものである。これを定量的に測定して各種材料の收縮特性を知り,また收縮特性曲線(收縮速度対含水率点綴曲線)を求めた。これと乾燥特性曲線とを対照することにより乾燥の機構がさらに判然とする。また各種材料の收縮特性より製品を害はぬ樣な乾燥條件の決定ができた。正しい乾燥面積をとることにより簡便法による誤差とまた陷り易い誤を指摘し,特に限界含水準の決定を正しいものとした。使用した材料は收縮特性の全く異なる木材(薄板),厚皮革,パルプおよび粘土の4種類である。平衡含水率に対應する平衡伸縮率を求め,平衡含水率との間に木材においては直線的関係のあることを知つた。乾燥收縮と吸濕延伸の平衡値の比較を行つた。

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