化学機械
Print ISSN : 0368-4784
16 巻, 11 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 非連続相の粘度の影響について
    武谷 愿, 佐藤 忠正, 西田 正
    1952 年 16 巻 11 号 p. 366-371
    発行日: 1952/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    内径6.0cmのガラス製円塔に1cmの磁製ラシヒリングを105cm不規則充填して,水と数種の油を連続向流せしめ,水を連続相とする場合の溢汪速度を求めた。本報では水を連続相とする場合に限り,しかも塔,充填物,ノズル等の実驗裝置は変化させなかつたが,非連続相の油の粘度に主眼をおき,從來の研究よりも粘度の広い範囲(2.85~26.8c.p.)に亙つて実驗を行つた。連続相の流速は空塔断面積に対して大体0.44~18m/hr(=Uc)**,非連続相の流速は同じく,0.20~18.5m/hr(=Ud),両相の流速比は0.09~63(=Uc/Ud)の範囲であつた。実驗の結果,非連続相の油の粘度が大きくなるにつれてこの影響は無視できなくなり,溢汪速度式にこの因子を導入した方が良いことが判つた。よつてBreckenfeld氏ら3)が提案した(1)式に,非連続相の粘度の項(μd0.3)を入れで実驗結果を整理し,液粘度の高い場合にも適用できる溢汪速度式(2)を得た。たゞし(2)式は(1)式と同樣無次元ではない。
  • 亀井 三郎, 桐栄 良三
    1952 年 16 巻 11 号 p. 372-377
    発行日: 1952/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    乾燥する材料の多くは乾燥收縮を起すものである。これを定量的に測定して各種材料の收縮特性を知り,また收縮特性曲線(收縮速度対含水率点綴曲線)を求めた。これと乾燥特性曲線とを対照することにより乾燥の機構がさらに判然とする。また各種材料の收縮特性より製品を害はぬ樣な乾燥條件の決定ができた。正しい乾燥面積をとることにより簡便法による誤差とまた陷り易い誤を指摘し,特に限界含水準の決定を正しいものとした。使用した材料は收縮特性の全く異なる木材(薄板),厚皮革,パルプおよび粘土の4種類である。平衡含水率に対應する平衡伸縮率を求め,平衡含水率との間に木材においては直線的関係のあることを知つた。乾燥收縮と吸濕延伸の平衡値の比較を行つた。
  • 渡邊 治郎
    1952 年 16 巻 11 号 p. 378-383
    発行日: 1952/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    瓦斯体の輸送混合に用いられる低圧蒸汽インゼクターの作動を理論的に考察し,これを用いてその特性から予想しうる3種の使用形式についての実驗結果を解析し,設計上の指数としてエネルギ効率ηdを実驗的に求め,かつその圧力分布の傾向を示し,本機器の設計上の資料を得た。
  • 増見 修治
    1952 年 16 巻 11 号 p. 384-387
    発行日: 1952/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    吊下遠心分離機は製糖工業其他でかなり広く用いられているが,起動に際して振動を起すことがあるので取扱いを厄介視している向きがある。本文は起動の状況と振動防止について説述を試みた。分離機回轉体の慣性モーメントを回轉軸の廻りと,吊下支点を通る水平軸の廻りとについて見出したならば振動を起す時の固有回轉数は算出することができるが,実物について試驗すれば容易にそれは見出しうるのである。本文には原動力たる特殊誘導電動機の性格(スビードトルクカーブ)と垂直軸の廻りの慣性モーメントとの対比に依り,スウツチインから刻々にスピードの上昇していく状態を研究した。これは取扱法の骨子となるからである。
  • 杉林 和夫
    1952 年 16 巻 11 号 p. 388-390
    発行日: 1952/10/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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