1969 年 33 巻 11 号 p. 1046-1051,a1
外洋水には漂砂があり, これを利用する化学装置は腐食性固-液系混相流により損耗を受ける。この損耗の機構を明確にするため, 腐食, 摩耗およびこの両者が同時に作用する三つの場合について検討し三者のいずれの場合も初期損耗と定常損耗があり, 初期損耗は腐食では10時間以内, 摩耗では8~14時間以内, 両者が同時の場合は40~60時間以内であり, 定常損耗はそれぞれの初期損耗期間以上でおこること, ならびに両者が同時の場合定常損耗の様相は, 腐食と摩耗が単独におこなわれる場合とは異なうたものであることが判明した。