1971 年 35 巻 1 号 p. 78-84,a1
界面流動を伴う平界面接触における著者らの既発表の理論解析を液滴から連続相側への物質移動速度に拡張展開した。さらに液滴の界面速度の推算のために広範囲な物性値およびRe数に対する近似表示式を得た。既往の実験結果を界面速度を含む項で再整理し, 本理論解析の結果と比較したところきわめてよく一致し, 固体球に関する実測値と同程度の精度で, かっ同一座標軸系で統一的に相関することができた。界面速度は今後の物質移動機構の研究においてきわめて重要な因子となることを指摘した。