化学工学論文集
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液液定界面を通しての相間移動触媒作用による1-ブロモオクタンのチオフェノール置換反応
山下 治雄欅田 栄一
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1987 年 13 巻 6 号 p. 788-794

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抄録

液液定界面を通してのテトラブチルアンモニウムカチオンの触媒作用による1-ブロモオクタンのチオフェノオキサイドイオン置換反応の速度に及ぼす物質移動の影響について検討した.
ベンゼン-2N水酸化ナトリウム水溶液系において触媒濃度および相比を変化させて求核種の相平衡を測定するとともに, 触媒濃度, 接触界面積および撹拌速度を変化させて反応速度を測定した.
これらの相平衡および反応速度の実験結果から定界面異相系においては, テトラブチルアンモニウムチオフェノオキサイドの単量体および二量体ならびにテトラブチルアンモニウムブロミドの拡散速度は化学反応速度と比較して極めて小さいものと見なせた.

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