化学工学論文集
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晶析プロセスの濃度安定性
加藤 尚武中沢 秀三目崎 和浩
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1991 年 17 巻 1 号 p. 143-148

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抄録

NaClの連続晶析プロセスにおいて, 原料濃度が大きい程, 滞留時間が長い程, 出口濃度に持続振動が起こることを実験的に確認した.
この持続振動を防止する方法として, 乳化重合の分野で検討された2槽システムを, シミュレーションおよび実験で検討した.
2つの槽の容積比, 2つの槽への原料供給割合を適切に選ぶことにより, 持続振動の防止が可能であることを示した.
この方法は, 操作の段階ではなく, 設計の段階でプロセス動特性を安定化させる方法として注目される.

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