化学工学論文集
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グルコアミラーゼーグルコースオキシダーゼ2酵素系の白金電極への固定化とそのマルトースセンサ特性
権藤 晋一郎神谷 英和川上 満泰
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1995 年 21 巻 2 号 p. 306-311

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抄録

白金電極をアミノシラン化処理してアミノ基を導入し, このアミノ基を介してグルコアミラーゼ (GA) とグルコースオキシダーゼ (GOD) の2酵素を, 固定化用担体を用いることなく, 同時に白金電極に固定化して2酵素固定化白金電極 (GA-GOD-Pt) を作製した.得られたGA-GOD-Ptと対極としてAg/AgClを組み合わせてマルトースセンサを構成し, その特性を検討した.マルトース濃度検量線はpHが5.5から7.5の範囲においてより高いpHでよりよい直線性を示した.この傾向を理論的考察を援用して説明し, 直線的な検量線を得るためにはGA活性を抑制して使用すべきであることを示した.ステップ応答法による動的特性の測定からGA-GOD-Ptはむだ時間おくれのない一次おくれ系とみなせることを示した.

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