1995 年 21 巻 2 号 p. 357-364
気相電場中におけるニュートン液体の均一微粒滴生成について実験的に研究を行った.電場は正極の直流電圧を印加した金属ノズルと接地銅板電極で構成される不平等電場である.実験は分散相流量が液柱を形成しない範囲で行われ, ノズルから生成される微粒液滴径は印加電圧と液の電気緩和時間に著しく依存することがわかった.また, 液滴生成および比電荷の機構についても考察した.
生成液滴径に関する実験相関式を提出し, 相関式は広い液物性の溶液に有効なものである.また, 微粒滴生成が開始する臨界電圧に関する相関式も提出した.