1995 年 21 巻 6 号 p. 990-996
本研究では, 新規な触媒調製法としてマイクロエマルション中で調製した超微粒子をアルコキシドを利用して固定化するという方法を提案し, ポリエチレン (5) グリコール-p-ノニルフェニルエーテル/シクロヘキサン系を用いたRh/Sio2触媒の調製を中心にその調製条件に関する各種検討を行なった.本法で調製した触媒の金属粒子径は含浸法触媒よりも非常に小さく, かつ粒子径分布がシャープであることがわかり, 同じ担持量の含浸法触媒と比較して, 著しく高いCO水素化活性を示した.また, Rh触媒の粒子径制御について検討した結果, マイクロエマルション中の水と界面活性剤のモル比, 原料Rh塩濃度およびマイクロエマルション系の種類によって, Rh担持量一定のもとで, Rh微粒子の大きさを制御することができた.