抄録
噴霧凍結乾燥法を用いて, 酸化マグネシウムの多孔質微粒子を作製し, これを原料粉体として成型・焼結し多孔質マグネシアを製造した.この多孔質体の気孔率は0.5~0.85と高い値を示し, その値は焼結条件および焼結助剤の添加量によって制御できた.
広い範囲の気孔率に対応する機械的強度の変化を表す新しい実験式を提案した.
σ=σo (1-αε) m
ここで, σ [Nm-2] 強度, ε [-] 気孔率, σo, α, m定数である.本実験値および既往の実験データによって上式の妥当性を確かめた.