化学と教育
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骨や歯の代わりをするセラミックス(<特集>新素材 : 快適な暮らしを目指して)
小久保 正
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1991 年 39 巻 4 号 p. 387-391

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抄録

従来, 生体と何の関わりもないと思われてきた無機物質のセラミックスが, 最近体の中で骨や歯の代りをする材料として重要な役割を果たすようになってきた。焼結アルミナは硬くて, 腐食されにくいので, 関節の骨頭としてほかの材料では及ばない役割を果たしている。CaOとSiO_2を主成分とするガラスや結晶化ガラス, それに焼結水酸アパタイトは, 生きている骨と自然に強く結合してしまうので, 耳や頭, 歯や顎(あご), 腰や脊椎の骨の代わりとしてなくてならない働きをしている。骨の代わりをするだけでなく, がんを治療する効果を示すセラミックスも登場してこようとしている。

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© 1991 公益社団法人 日本化学会
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