化学と教育
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形をおぼえる不思議なプラスチック : 形状記憶高分子(化学への招待)
米竹 孝一郎
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1991 年 39 巻 5 号 p. 528-532

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抄録

ニューマテリアルの時代と言われ, 各種合金, セラミック, プラスチックなど様々な材料の研究が活発に行われている。一昔前は, 安物の代表であったプラスチックは, その性能が飛躍的に向上し, 金属を超える強度のものまで現れてきた。さらには, 高度な機能性を持つプラスチックも登場し, プラスチックに対する評価は益々高くなっている。「形状記憶高分子」もその一つである。このプラスチックの持つ機能とは, 例えば, 最初は平べったい形をしているが, 温めると見る間に記憶していた形を現し, コップに姿を変えるというものである。

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© 1991 公益社団法人 日本化学会
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