人類の争いの源はすべてエネルギー争奪にあったことを受けて, 「地上に太陽を」がこれまでの核融合研究(高温核融合)のうたい文句であった。その意味するところは, 無限のエネルギーを人類にもたらすということである。そのために, これまでに膨大な研究開発投資が先進国を中心になされてきたが, いまだに実用化は見えていない。このような状況の中で登場したのが, 常温核融合である。あまりにも簡単な装置で実験がなされたこともあって, 世界的に多くの研究者が手を染め, 一種のフィーバーとなったが, ことの真偽はどうなっているのだろうか?に答えを求めてみる。