1998 年 46 巻 2 号 p. 88-91
水素とメタンは小さな分子で, これを燃料として燃料電池や二次電池を動かすことができる。このときのエネルギー変換効率は非常に高く, 汚染物質を排出しないので環境にも優しい新しい発電システムとして, 大いに期待されている。燃料電池は作動温度や, 電解質の種類によっていくつかに分類されており, 主なものにリン酸型, 溶融炭酸塩型, 固体酸化物型, 固体高分子型燃料電池がある。水素が小さな分子で, ある種の金属の中に可逆的に出入りする性質を利用したニッケル-水素化物蓄電池が開発され, 実用化されている。