2000 年 48 巻 9 号 p. 584-586
ピリジン誘導体は医薬・農薬の合成原料として有用である。我々は6-ヒドロキシ-3-シアノピリジンが微生物の酵素反応を利用したプロセス開発の標的になりうると考えた。土壌からスクリーニングしたComamonas testosteroni MCI-2848は3-シアノピリジンの6位選択的水酸化活性を持ち, シアノ基変換活性は保持してなかった。本菌株の生産性を改善すべく培養条件などの検討を行った。上記菌体を至適条件下で培養し反応に供した結果, 40時間で57.2g/lの6-ヒドロキシ-3-シアノピリジンが蓄積した。