2002 年 50 巻 12 号 p. 836-839
多くの国で理科離れが進んでいる。ただ教室で講義をしても生徒はついてこない。解決策として生徒の身近な問題を捉え, 生徒に好奇心を掻き立てながら, 科学を学ぶ態度を身につけさせようという教育プログラムが開発された。1990年ASE(The Association for Science Education, 欧州理科教育協会)がBP(British Petroleum, 英国石油会社)の支援を受け共同で開発し, 現在ではGSK(GlaxoSmithKline, グラクソスミスクライン)が支援している。対象は高等学校レベルおよび小中学校に適しているテーマもある。世界の5大陸で同一テーマ・内容で実施され生徒の研究結果はお互いに交換するので, 科学の理解とともに国際化・外国語の実践教育にも役立っている。