化学の大学入試問題を考える(17)

抄録

平成17年の大学入試で出題された化学の問題について,入試問題検討WGで検討した結果を報告する。昨年と同様,旺文社の大学入試問題集に掲載された90大学100学部の入試問題を検討の対象とした。高校と大学の教員22名から構成されるWGでは,出題された問題が高校の,さらには大学を含む化学教育全体にどのような影響を与えるかといった観点から,問題をできるだけ客観的に検討・評価した。大学入試は高校と大学の接点であり,双方にとって望ましい化学教育を考える貴重な機会である。本稿を通じて,少しでも多くの大学,高校の先生方に,大学入試間題に関心をもっていただければ嬉しく思う。