化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
ポリプロピレンの化学構造と特性の関係(<シリーズ>教科書から一歩進んだ身近な製品の化学)
小林 豊
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2009 年 57 巻 6 号 p. 296-297

詳細
抄録

ポリプロピレン(PP)の特性を生菓子のプリン容器を事例として解説した。耐熱性が必要な焼きプリン容器には,結晶性が高いPPが使われる。透明感が求められる一般のプリン容器には,結晶化を抑えるために微量のエチレンを共重合したPPが使われる。アイスクリーム容器のように氷点下で使われる場合,高衝撃PPが使われている。耐衝撃性は,PPの製造装置内でゴム成分を複合化することにより付与されている。

著者関連情報
© 2009 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top