2011 年 59 巻 4 号 p. 196-197
小学校の全児童を対象に,2010年度化学オリンピックのプレイベントとして,化学オリンピック日本委員会の協力のもと実験教室を開催した。実験教室は低・中・高学年と3回に分け,各回とも2つの実験を用意した。1つは化学オリンピック日本委員会提案の実験を行い,もう1つは独自の内容で実施した。低学年(1・2年生)は「紙おむつの不思議」,中学年(3・4年生)は「自動販売機の不思議」,高学年(5・6年生)は「液体窒素の不思議」という題材で実験を行った。この実験教室の中から,低学年で行った「紙おむつの不思議」についての内容を中心に紹介し,企画意図や児童の反応などについて述べたい。