化学と教育
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有機元素分析の歴史的背景と基礎(少量の化合物を正確に秤量・分析するには)
石川 薫代関 宏子
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2012 年 60 巻 12 号 p. 520-523

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抄録

「有機元素分析」は高校では教科書の「有機化合物の特徴と分類」の章で「成分元素の検出」項から「分子式と構造式決定」の手順へと続く箇所に,実験装置の図入りで現れる。試料を燃やして分解し,分解ガスを分離・捕捉しその量を測ることによって元の試料の元素組成を求める方法が解説されている。有機元素分析は定量手段が重さをはかるということから「重量法」とされる。昔も今も物質が何かを決める手段のうち,基本となる元素組成情報を知るための重要な分析法であることは変わらない。はじめに有機元素分析とはかりについての関連から紹介する。

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