化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
アミノ酸・タンパク質の検出反応 : 高等学校化学における定性反応(分離・分析の化学)
平松 茂樹
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2015 年 63 巻 3 号 p. 136-139

詳細
抄録

高等学校段階において,アミノ酸およびタンパク質の検出反応として広く使われているニンヒドリン反応,ビウレット反応,キサントプロテイン反応について,その反応の原理を解説し,高校化学の授業で扱う際の留意点や実験における材料の例などを紹介する。加えて,キサントプロテイン反応において,ペプチド鎖のどのアミノ酸と反応しているのか,という点で,教科書の記載に差が見られた。このことについて検証を行ったところ,多くの高校教科書の説明には疑問があるのではないか,という結果が導かれた。

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top