化学と教育
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ヘッドライン 生徒の印象に残る化学実験8テーマ
塩基性炭酸銅(Ⅱ)を用いた化学反応の量的関係の実験
中込 達也
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2018 年 66 巻 9 号 p. 432-433

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抄録

本稿では,塩基性炭酸銅(Ⅱ)を熱分解によって酸化銅(Ⅱ)を生成し,さらに生成した酸化銅(Ⅱ)を水素還元によって銅を生成する実験を紹介する。本実験は,生成物の収率が高く,物質の色の変化がはっきりとし,化学反応の量的関係について考察をすることに適している。また,塩基性炭酸銅(Ⅱ)から,酸化銅(Ⅱ)を経て,銅を生成する2段階反応の両方の過程について,化学反応の量的関係を考察することができる。

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© 2018 公益社団法人 日本化学会
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