2022 年 70 巻 1 号 p. 40-43
大学と企業が連携した次世代工学人材の裾野拡大の取り組みである「東北大学サイエンスキャンパス」及びその中核となっている「体験型科学教室」について,化学分野の事例も交えて紹介する。大学(教職員及び学生)と企業との連携が,小中学校では実施が困難な,高度で専門的,かつ実際の生活とも関連した体験の機会を,長時間かつ継続的に提供することを可能としている。ウィズコロナ時代となり,オンラインでの開催にも取り組んでいるが,化学分野については従来行ってきたハイレベルの体験型科学教室の開催は困難な点が課題である。