2024 年 72 巻 11 号 p. 460-463
近年,人文科学から自然科学に至る様々な分野で機械学習に基づくデータ解析が威力を発揮している。物質科学においてもデータ科学の観点から多くの物性データの見直しを図り,物質合成や新規物性予測を行う機運がある。これまで物質科学の機械学習にて扱われるデータは静的物性データが主流であった。一方,時間とともに変動する動的データへの適用に対しては,機械学習研究は依然として少ない。本稿では,物質科学における動的データの機械学習による解析に焦点を当てる。特に光物性研究における量子ドットや蛍光修飾DNAの発光・非発光現象に着目し,蛍光強度時系列データの機械学習解析について紹介したい。