化学と教育
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ヘッドライン 東アジア化学史における日本の化学・化学者の貢献
満鉄中央試験所とアルミニウム研究
山口 直樹
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2025 年 73 巻 3 号 p. 80-83

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抄録

満鉄中央試験所は,1907年に関東都督府中央試験所として創設され,1910年に南満州鉄道株式会社(満鉄)に移管され満鉄中央試験所として出発する。1930年代からは,本格的に「満州」の資源開発を国策に沿って行うようになる。その中の重要テーマが,アルミニウム研究であった。アルミニウムはボーキサイトと礬土(はんど)頁岩から製造する2つの方法があるが,中央試験所では後者の研究が行われた。1931年,東京帝国大学航空研究所所長の斯波忠三郎を満鉄の最高顧問として迎えていることからわかるように航空機製造という軍事的要請に応える研究であった。

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