千葉大学大学院医学研究院先端和漢診療学講座
千葉大学医学部附属病院和漢診療科
千葉大学大学院医学研究院和漢診療学講座
2009 年 60 巻 3 号 p. 385-389
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腎癌術後に多彩な腹部症状を訴えた症例に対し,漢方治療が奏効した一症例を経験した。症例は58歳女性。腹腔鏡下右腎摘出術直後に嘔気,噫気,心窩部痛,下腹痛,食欲不振等が出現。消化器内科における諸検査に異常なく,治療にても軽快しなかった。胸中痰飲による嘔気,噫気と考えて茯苓飲加大黄を投与したところ1週間で嘔気,噫気は消失し,安中散料加大黄に転方後,心窩部痛,下腹痛,食欲不振も消失した。
日本東洋醫學會誌
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