日本東洋医学雑誌
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「潜証」と思われる例
村山 和子村山 暉之
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1983 年 34 巻 4 号 p. 247-249

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抄録
当院において「潜証」と思われる例を経験したので報告する。症例は4例で, それらは望聞問切による証をとらえて湯液治療を行ったが改善せず, 「潜証」という概念の導入により, 背部穴の腎兪, 志室, 脾兪, 胃兪に置鍼して温補したところ効果がみられ, さらに茯苓四逆湯合芍薬甘草湯等の附子剤を用いることにより, 症状の改善が見られた例である。
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