感性哲学
Online ISSN : 2759-3185
Print ISSN : 1346-7999
身体知の視点から形成的評価としての学習評価を問い直す
須谷 弥生
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2022 年 12 巻 p. 6-20

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抄録
本稿の目的は、言語の身体性とも関連する身体知の視点から形成的評価としての学習評価を検討することにより、新たな学習評価の在り方を考えていくための手掛かりを得ることである。現在行われているような、授業後に授業の印象や感想を問うような振り返り、習得されるべき知識・技能がチェック項目として構成された振り返りでは、学習を改善する学習評価としては不十分であり、言語の身体性という視点から、学習主体と結びついたものとして見直すことが求められる。言語の身体性とも関連する身体知研究を参照すると、理論知もまた身体知に支えられており、学習評価にも身体知研究の一つの手法である、からだメタ認知を用いた一人称研究という手法を応用できるのではないかということが示された。
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© 2022 日本感性工学会感性哲学部会
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