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肝臓
Vol. 54 (2013) No. 8 p. 535-542

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http://doi.org/10.2957/kanzo.54.535

症例報告

症例は50代男性.2012年2月に近医よりB型慢性肝炎にて紹介となった.腹部超音波検査で肝に腫瘤性病変認め,造影CT検査で下大静脈腫瘍栓をともなう多発肝細胞癌を認めた.切除の適応なく,下大静脈腫瘍栓に対して放射線治療を施行後に,sorafenib 400 mgの内服治療を開始した.
1カ月後のCT検査では肝細胞癌は増大傾向であり,さらに1カ月後の3D-CT検査では新病変を認め,interferon(IFN)併用5-FU肝動注化学療法に治療法を変更した.4クール施行後,肝細胞癌の著明な縮小を認め,根治的切除が可能となった.進行肝細胞癌においては集学的治療を行うことにより,根治的治療が可能となる症例が存在する.

Copyright © 2013 一般社団法人 日本肝臓学会

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