肝臓
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Chang肝細胞に対する慢性活動性肝炎患者末梢血リンパ球の細胞障害性とLSPおよびプレドニゾロンの効果
土本 寛二森実 敏夫渡辺 哲土屋 雅春
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1980 年 21 巻 8 号 p. 993-998

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抄録
慢性活動性肝炎(chronic active hepatitis: CAH)患者末梢血リンパ球はChang肝細胞に対して健常人に比し有意に高い細胞障害性を示した.この細胞障害性はヒトのliver specificlipoprotein (LSP)添加にてblockされることより,肝特異抗原に対して反応性を有するリンパ球の反応がCAHの発生機序に関与していることが示唆された.一方Prednisolone (PSL)服用中のCAH患者末梢血リンパ球およびPSL添加培養液で培養したCAH患者末梢血リンパ球は共にChang肝細胞に対して細胞障害性を示さなくなった.
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© 社団法人 日本肝臓学会
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