肝臓
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原発性胆汁性肝硬変に対する bezafibrate の長期投与効果
矢野 公士加藤 浩之森田 茂樹古河 隆二
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2002 年 43 巻 2 号 p. 115-120

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抄録

原発性胆汁性肝硬変 (PBC) に対し bezafibrate を12カ月以上, 最長8年の長期にわたり投与し, その効果について解析した. 対象は男性5例, 女性8例, 計13例. 年齢中央値59歳, 観察期間は1-11年 (中央値6.0年), 13例中12例は無症候性PBCであった. UDCA単独治療群 (n=6) におけるアルカリフォスファターゼ (ALP) 値の低下率は22.2%であったのに対し, bezafibrate では単独 (n=5), 併用ないし追加群 (n=4) においてはそれぞれ74.7%, 65.8%と共に明らかなALP低下作用が認められた. このALP低下作用は長期にわたって認められた. 特記すべき副作用の出現は認めなかった. bezafibrate は長期にわたってALP低下作用を発揮することから, PBCの治療薬として有効な薬剤であることが示唆された.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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