2021 年 63 巻 p. 13-20
根こぶ病は原生生物病原体Plasmodiophora brassicae Woroninによって引き起こされるアブラナ科作物の重要病害の一つである。本研究では,京都府北部地域で採取された褐藻アカモクおよび紅藻オゴノリの海藻粉末による花菜根こぶ病防除効果を露地試験により検証した。またアスコフィラムノドサムを原料とする市販の海藻資材についてもあわせて検証した。1年目は 100 kg/10 aの海藻粉末および資材を定植前の圃場に施用したが,いずれも無処理区と比較して発病度の低下は認められなかった。2年目以降は海藻粉末および資材を含む培土で栽培したセル苗を圃場に移植した。その結果,いずれの処理区においても化学薬剤処理区には劣るものの発病が抑制され,その効果は根こぶ病多発生条件よりも中発生条件で高くなる傾向にあった。底面給液による灌水条件では 1.5%アカモク粉末添加区のセル苗において生育障害が生じたが,ミスト装置による頭上灌水条件では生じなかった。