関西病虫害研究会報
Online ISSN : 1883-6291
Print ISSN : 0387-1002
ISSN-L : 0387-1002
原著論文
マルチローター式無人航空機による薬剤散布時の飛行経路と散布粒径がカンキツ樹冠内における液滴の付着性に及ぼす影響
増井 伸一村田 裕行土田 祐大加藤 光弘小林 泉猪俣 敏一
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 63 巻 p. 27-32

詳細
抄録

マルチローター式無人航空機(XAG社製P-20)により散布された液滴の付着性に及ぼす飛行経路と散布粒径の影響を,感水試験紙を用いてカンキツ樹冠内の高さや感水試験紙面の方向別に評価した。その結果,マルチローターは,散布時に植栽列上を直線的な飛行経路をとるよりも樹上を螺旋状に飛行するほうが被覆面積率は高くなり,散布粒径 100~195 μmの範囲では小さいほど被覆面積率が高くなった。また,被覆面積率は樹冠内の付着面の向きや高さによって異なり,これらの要因ごとに飛行経路や散布粒径が被覆面積率に及ぼす効果も異なった。これはマルチローターからのダウンウォッシュやそれが地面から跳ね返った気流が薬液の付着性に寄与するためと考えられた。

著者関連情報
© 2021 関西病虫害研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top