2021 年 63 巻 p. 67-73
2016年10月~2019年3月に,施設トマト15圃場から83菌株を採集し,SDHI剤に対する薬剤感受性検定を行った。ボスカリド耐性菌,ペンチオピラド耐性菌の発生が確認され,ペンチオピラド耐性菌はすべてボスカリドと交さ耐性を示した。また,イソピラザムおよびピラジフルミドに対する耐性菌が発生していることを確認した。菌採取した圃場は,イソピラザムおよびピラジフルミドの使用履歴はないため,ボスカリド,ペンチオピラドの散布による交さ耐性が生じている可能性が示唆された。
SDHI剤の総使用回数が増加するほど,ボスカリドおよびペンチオピラドの耐性菌率が有意に増加した。耐性菌率に関して殺菌剤間にも有意な差が認められ,ボスカリドに対する耐性菌はペンチオピラドに対する耐性菌よりも多く出現した。