関西病虫害研究会報
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連作ハウスにおける新ショウガの根茎腐敗病の防除
一谷 多喜郎
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1980 年 22 巻 p. 7-11

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抄録
連作ハウスにおける新ショウガの根茎腐敗病の防除に関して, 次のような結果を得た.
1) 根茎腐敗症状を示した種ショウガ, 土壌動物の食害痕跡, 機械的傷跡から, 必ずしも病原菌が分離されるということはなかった.
2) 本病の発生歴がない地域で種ショウガを購入し, 臭化メチル燻蒸剤による土壌消毒を行なって植付けると, 発病が認められなかった.
3) 種ショウガと土壌をそれぞれエクロメゾール乳剤および臭化メチル蒸剤により消毒して植付けると, 発病が抑制された.
4) 生育初~中期の初発株とその周囲の外観健全な数株に対し, エクロメゾール乳剤を株元にかん注すると, 2次以降の感染と本病のまん延が阻止された.
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