関西病虫害研究会報
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カンランの黒腐病と軟腐病の防除について
松尾 綾男
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1967 年 9 巻 p. 67-69

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抄録
夏栽培カソランの黒腐病, 軟腐病の防除にストレプトマイシンを主剤とした2薬剤を用いて, 使用の時期, 防除効果などについて試験を行なった.
盛夏期の日中に薬剤散布を続けたため薬害を招き, 外葉の黄変を起こし, 球径も幾分小さくなったが, 両病害の防除効果は高かった.
中でも黒腐病に対しては, カンランの定植後間もない8.2葉期から23葉期 (結球開始直前) まで防除を行なうと, 顕著な防除効果が認められた. 一方軟腐病については, 8.2葉期から23葉期, 15~16葉期から結球中期の何れの時期の防除でも効果に差は無く有効であった. それ故, 両病害の防除は定植後早目にはじめて, 結球開始前まで防除を行なうのが実際的であろう.
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