一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
61回大会(2009年)
セッションID: 2F-7
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女子学生の日常生活におけるストレス要因
大森 志保石原 世里奈*芳住 邦雄
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抄録
<目的>社会の複雑化の影響は、女子学生においても避けることは出来ない。さまざまな生活環境ストレスが原因で心身に悪影響をもたらすことが知られている。女子学生が日常的にどのようなストレスを感じ、どのような影響が及ぼされているのかを明らかにすることが、本研究の目的である。ストレスを拍動に基づく生理学的指標で評価することが本研究の特質である。
<実験方法>拍動変動のパワースペクトル解析から被験者の交感神経、副交感神経の作動比率を評価し、ストレス状態を定量化した。本研究では、Biocom Heart Rhythm Scannerを用いて「心拍変動のスペクトル解析」により実施した。同時に、実験時の心身の状態を被験者に対してアンケート調査を行った。被験者は女子学生204名である。
<結果および考察>アンケートへの回答をクラスター分析した。その結果、「精神的に気分が安定している」と「身体的に気分が不安定である」に分類できた。前者への回答の頻度分布は、比較的高い得点の領域に人数が集中した。女子学生は日常的に、精神的に気分良く過ごしているということがうかがえた。これらに対する評価点の上位、下位で被験者を区分してHF(副交感神経)の測定値を比較した。平均値の差をt-検定したところ、有意水準5%で有意差が認められた。精神的安定度の高い学生はHFのレベルが高いことがわかった。また、身体的に不安定と感じている人ではLF(交感神経)が高かった、いわばストレス状態にあると言える。以上のとおり、拍動の変動によって女子学生の日常におけるストレス状態を把握できることが結論される。
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© 2009 一般社団法人 日本家政学会
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