一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
68回大会(2016)
セッションID: P-091
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ポスター発表 5月28・29日 被服
ユニバーサルデザインのための反対語対にみる色彩イメージの検討
*戸田 賀志子井澤 尚子畑 久美子武井 玲子佐々木 由美子
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抄録
目的 ユニバーサルデザインの観点から、衣生活関連のサインとして色彩を用いるために反対語に着目し、そこに共通する色彩のイメージとは何かを探り、基礎となる資料を得ることを目的に予備調査を行った。反対語対は、衣生活に関連する名詞、形容詞、ファッションイメージワードからなる20組を用いた。

方法 ①調査対象者 一般色覚男女67名(男性 10歳代~30歳代 13名、女性 10歳代~40歳代 54名) ②調査時期 2016年1月,③調査方法 試料のカラーチャート39色(PCCSのvトーン12色,ltトーン12色,dkトーン12色,w,Gy,Bk)から、衣生活に関連する反対語対20組それぞれに共通すると感じる色彩を選択。集計結果から反対語対をイメージする色彩との関係を考察した。

結果 出現率の高い色彩をトーンでみると、vトーンが最も多く39%であった。色彩ではv2、lt24、v8、wの順で出現数が多かった。衣生活関連の名詞、形容詞の反対語対では、vトーン暖色系の出現数が最も多く、ファッションイメージの反対語対では、各トーンの暖色系、紫系、無彩色のw、Bkの出現数が多かった。これらから、反対語対の色彩イメージは、印象の強い「言語」の方に偏る傾向がみられ、鮮やかではっきりした色彩が選択されていることがわかった。
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© 2016 一般社団法人 日本家政学会
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